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衰退商店街に差す希望の光… 【とん亭】

2018.10.03

 東村山の本町商店街は古い商店街で、入りにくい飲食店が多い。
古い商店街ゆえにお店も古く入りにくい、ということではなく…、っていうか古いお店は実は多くないが、街を覆う特有の閉塞感のなせるわざか…。


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臆病者の自分1人では入れそうにないところばかりで、入るときは援軍を頼むことになり、頼まれる相方は自然、多くのお店に足跡を残すことになる。


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現時点で相方が入ったことのないのは、とんかつの「とん亭」のみ。

一つだけ残っているのも気持ち悪い、というより、いいお店だから近いうちに… と言っておきながらそのままなのも気持ち悪いので、思い立ったら即行動。


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「とん亭」は今年7月2日にオープンした新築・新店である。

東村山市には、新しいが歴史があるというユニークなとんかつ屋が2店ある。
一つが青葉町の「とんかつ せき」で、2016年8月オープンだが元をたどれば50年の歴史。
もう一つがこの「とん亭」で、今年7月オープンだが、実はそれはリスタート。その間の空白期間、実に30年。


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前回はオープン当日、たまたま通りかかり、なかなかない機会だからと入ったわけである。
そのときに比べていくつか変化がある。


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ランチメニューに親子丼とチキンカツ定食の2品が追加されている。
ロースカツとヒレカツにする予定だったが、急きょ変更してオーダーはロースカツ定食850円とチキンカツ定食800円に。
ヒレカツとチキンカツを比べたら、案外チキンカツのほうが好きかも。


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変化の2番目は、テーブル席が1つになっていること。
前は2人テーブル×2卓という配置だったが、さすがにスペースが狭いので無理があったかもしれない。4人席一つを基本としている。
テーブル席が空いていればゆったり使えるので利用シーンは広がった(今日は埋まっていたが)。
ちなみに、ほかにカウンター5席という小さいお店である。


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前回、ご飯を切らすという、新店開店を扱ったテレビドキュメンタリーでおなじみのトラブルシーンを実体験したわけだが、当たり前だが今回、オペレーションは落ち着いている。


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そのとき食べたのもロースかつ定食だったが、今回のほうがだいぶおいしく感じられる。
前回、僕と一緒にご飯の炊き上がりを待つ地元生まれのお客さんとおかみさんの昔話は、傍聴していてたいへん興味深いものがあった。この商店街にお店がたくさんあって、にぎわっていたころの話。


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チキンカツは、もも肉のボリューミー&ジューシーなカツである。
骨付きという遊び心がグッド♪
ロースカツも、厚みはないが大きくて満足。


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途中、おかあさんが「ご飯、よかったら足しましょうか?」と。
気づかなかったが、メニューにも「ライス、キャベツ大盛りサービス」と書いてある。
それが3つ目の変化。


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お店の2人の動きに無駄がなく気負いもなく、とても自然。
昼の遅い時間帯でも一定間隔でお客さんが入ってくる。
開店3カ月にしてこの安定感。
大げさに言えば商店街再活性化をも期待させるような、頼もしい存在かもしれない。


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[DATA]
とん亭
東京都東村山市本町4-2-13



[Today's recommendation]

Natalie Imbruglia Left of the Middle
Natalie Imbruglia
『Left of the Middle』

https://www.youtube.com/watch?v=VV1XWJN3nJo



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◆ 猫写真はこちら その1 その2


30年ぶりの営業再開 【とん亭】

2018.07.02

 東村山市役所の東側の道を空堀川のほうへ下り、本町商店街のかつての中心街を天王橋に差しかかる手前、現役のたべもの屋でいうと「昭和軒」「木村屋」「亀屋」と続いて家並みが途切れる。
その端っこの「亀屋」よりさらに川っ縁に、春ごろから建物の建設が始まった。


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ちょっとわかりにくいが、春先にはまださら地だった(左、自販機の後ろ)


亀屋の裏庭ぐらいにしか見えない狭い敷地で、はじめ物置き程度の掘っ立て小屋としかみていなかったが、あるとき散歩の途中にできあがりつつある物件をのぞいていた相方が、「カウンターみたいになってる」と言う。
こんなさびれた商店街の端っこに飲食店の新築は考えにくいが、やがて立派な無垢一枚板の看板が掛かった。
「とん亭」と書いてある。どうやら、ちゃんとした飲食店のようだ。


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しかし、とん亭の“とん”が“豚”なら豚肉料理か豚骨料理ということになるが、時流からして豚骨料理すなわちラーメン屋の公算が大きいだろう、と、まだ他人事のような反応。
最近になって「“とんかつ”とん亭」の張り紙を見るに至り、「これはナニゴト!?」と、ようやく正面から向き直ろうとしていたところである。


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今日の昼、川沿いを天王橋に向かっていると、「とん亭」からワイシャツ姿が数人出てきた。
不動産会社の物件引き渡し? とか思ったが、どうも様子が違う。
店頭には生花が飾られ、よく見ると“営業中”の札がかかっている。


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“近日開店予定”の張り紙からトントンと急だったので驚きはしたが、「あ、やってる」くらいの感覚で、そのまま店の横のアンダーパスを抜けようとした。

アンダーパスに面したサイドの壁に“7月2日開店”の張り紙。
え、7月2日って、今日?
今日というか、ついさっき開店しましたって感じ?


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左は6月29日撮影


オープン当日のお店に入ったことはないし、今後もそんな機会はめったにないと思う。
このチャンスの逃す手はないんじゃないか?
いったん久米川駅の南口側に抜けたものの、そんな気持ちが膨らみ、踏切を北口側に戻り地下駐輪場に止めて天王橋のほうに下った。


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お店の人はご夫婦かな、60代くらいのあたりの柔らかい男女。
店内はカウンター4席と、意外にもテーブル席のスペースもあり、2人用2卓で先客はそちらに2組4人。2階への階段もあり、10畳ほどのスペースの使い道を検討中とのこと。
ロースカツ定食850円を注文。


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定食は、みそ汁、お新香、冷ややっこが付いてバランスがよい。コスパもよい。
カツは小ぶりで、やや揚げすぎ感があるが、ロースの脂身の甘さが際立つ肉質のよさを感じる。脂だけでなくどの部分も良質の甘味が広がるとてもおいしいトンカツだ。
実は僕が入った時点でご飯を切らしてしまっていて提供に少し時間がかかったが、おかげで炊きたてのおいしいご飯をいただけた。


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少しお話をさせていただいて驚いた。
こちらの店主は以前同じ場所でトンカツ屋をやっていて、本日、実に30年ぶりの“営業再開”なのだという。


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「さ、30年ですか…!?」
「そうなの、30年(笑)」とおばさま。「まだ生まれてなかったんじゃない?」
ハァ…?
“30年前+生まれていない= ”
に、20代に見られたと? うーん、あまりにすさまじい誤差(笑)。

こちらのおばさま、30年ぶりに動きだした時計のゼンマイがまだ本調子じゃないのかも。
現在と過去の時の刻みが入り乱れて、目の前のおっさんの30年前の姿がチラついていたりして…。


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30年前といえば、まだ昭和。ほぼ平成いっぱい“旅”をして帰ってきたということ。
その間、いろんなドラマがあったに違いない。
“昭和食堂本日開店”または“30年ぶりの営業再開”
――図らずも奇跡のような瞬間に立ち会っていたのかな…。


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[DATA]
とん亭
東京都東村山市本町4-2-13



[Today's recommendation]

César Franck Quatuor En Ré Majeur
César Franck
『Quatuor En Ré Majeur』
Le Quatuor Parrenin

https://www.youtube.com/watch?v=7Y8Ay-gUWXc



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◆ 猫写真はこちら


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