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シンプルで奥深い名物タンメン ――2018-19秋冬メンコレ③ 【うな瀧】

2018.10.20

 五日市街道の天王橋の交差点から斜め左に入り、「ザ・ビッグ」の前を通って昭島駅の北口に出る。
先ほど砂川三番のあたりで思い当たるところがあって南下したわけだが、これは行きすぎ。
南口側に回り、江戸街道を引き返す。


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昭島の東中神周辺には“陳タンメン”と呼ばれる独特の麺料理があるらしいということを知ったのは2年ほど前。
この間、2回出かけ2回とも臨時休業… という因縁のお店に向かっている。
三度目の正直で… やってました ε=( ̄、 ̄;A) フゥ…


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こちら「うな瀧」という、まるでうなぎ屋のような名前だが、エー… うなぎ屋さんです(笑)。
昼はタンメンと餃子、夜(金土)はうなぎを中心とした魚料理を出す。


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L字カウンター8席ほどの小さいお店だ。1時すぎでお客さんは4人。
注文はタンメン650円。


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壁にはおいしい食べ方のマニュアルが掛けてあり、自家製のラー油+酢を加えることを推奨している。
カウンターの中で店主が大量の小瓶にラー油を詰めている。


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予想外に、まずメンマが出てきた。お通し的な…?
いや、もちろん料金はとられていないので、セットまたはサービスの品。
ラーメン屋でメンマが出てきたら条件反射的にビールが飲みたくなるが、そこをグッとこらえる自分に、いいね!


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まもなくタンメン。
ご主人はラー油を詰める仕事のほかに動きが見られなかったので、タンメンは奥の厨房にいるおかみさん担当ということだろうか?

スープがなみなみで、カウンター越しに受け取るとき受け皿にけっこうこぼれる。
それも演出のうち。惜しみないおもてなしの心が伝わり、うわさのタンメンにも心置きなく向き合うことができるというもの。


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このタンメンの特に目に付く特徴は、ハクサイの切り方。サイズが大きい。
ほかにモヤシ少々と豚肉というシンプルな構成で勝負するのである。


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先のマニュアルには「野菜タップリ使用した鶏ガラスープ仕立て」とある。見た目以上にコクがあり、滋味と呼ぶにふさわしいスープは、シャクシャク感の残るハクサイの甘味を引き立てる。


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かつて、近くの八清ロータリー周辺の商店街に「宝来」という中華料理店があり、台湾出身の陳さんという料理人の作るタンメンが人気で、いまも続くその系譜は“陳タンメン”と呼ばれ地元で愛されているという。
こちらのタンメンは陳さん直伝だそうだ。

ご主人はもともとすし職人。うなぎを出し始めるときに店名を「ふみさん」から「うな瀧」に変えた。だが、すしと違ってうなぎ屋じゃ毎日来られない、と常連客に言われたとか。そんなこともあって、陳さんにタンメン作りを教わるようになったそうだ。
「知り合いのラーメン屋がはやってるの見てうらやましかったけど、まさか自分がやるようになるとは…」と苦笑するご主人。


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すし屋で修業を積み自分の店を出すとき、店名を決めるのに高校時代の先生に相談すると「お母さんの名前にしなさい」と言われ、「ふみさん」に。通い徳利にしたためられた「冨美寿し」を句頭に折り込んだ句を詠んだのもその恩師だそうだ


タンメンと餃子主体のいまも「うな瀧」を名乗るのは、「もう名前変えるのめんどくさいから(笑)」
すし屋の名前は恩師に付けてもらい、うなぎ屋もどこかのお店の名前をもらったというから、よっぽど命名が苦手とみえる(笑)。

シンプルながら奥の深いこのタンメン、ハクサイが甘味を増すこれからの季節、どんどんおいしくなるに違いない。


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[DATA]
うな瀧
東京都昭島市玉川町1-19-10



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Re: おばんですー

つかりこさま

そうなんです。スープの透明度。
和食系の職人さんだけあって、だしの取り方が繊細… とか?
「陳さんの清湯麺」、いいですね!
店名変えるとしたら、もうそれしかない(笑)。

Re: タンメン大好きです

freecatさま

コメントありがとうございます。

タンメンはやっぱり街の中華屋さんで食べたいですよね。
チェーン店で、あの炒めの香りって出せるんでしょうか?
それと、やはり台湾の方ですか。そういう要素も考えられるわけですね。
おいしいタンメンとの出会いは、いろんなたべものの中でも喜びの度合いが特に大きいのはなぜなんでしょう…。

Re: No title

ツキさま

> 場所は変わりますが、府中街道を北府中駅から南下して最初の信号脇にある高架橋も面白いですね。

↑あのループになってるやつですか?
それなら1回通ったことあるような気がしますが、自転車でどうやって通過したんだろう…?(笑)
東八とアクセスできなかったり、府中本町北側の東西連絡路みたいなのとか、府中街道周辺はちょっと変な構造が多いですよね。

おばんですー

おおー、これは発見ですねー。
スープの透明度が、バツグンの個性じゃないすか。
中国のスープ種類に、白湯(パイタン)というのがありますよね?
その仲間に、「清湯(チンタン)」というのもあるんですよ。
(ご存知かもですが)
「陳さんの清湯麺」とでも言えましょうか。
そそられる清々しさ!
こんなの初めてですわー。

東中神といえば、「ふく花」という手打ち蕎麦へ食べに行くのに
何度か行ったことがありました。
そんなことでもなければ、なかなか行かない町ですよね。

タンメン大好きです

変わった名前ですが記事を読んで納得です。
昔近所に同じく宝来というラーメン屋があり美味しかったんですが、親父さんが不愛想で…
それとは別によく行ってた地元蒲田に初めて台湾人が始めた真好味という中華料理屋ができ、そこのタンメンは抜群でした。
神田だか日本橋に同じ名前の中華料理屋があるようですが、そこと関係があるのか聞き忘れてるうち二十年ほど前閉店したのが残念です。
蒙古タンメンなど食べたことないし食べようとも思わない。
タンメンはやはり街の中華屋で自分好みに酢とラー油で加減しながら食べるのがいちばんですから(-_-;)
そちら昭島の方へはめったに行くことありませんが墓地が東青梅にあるので、記事を興味深い思いで拝読してます。

No title

同志hobo hoboさま

昭島市内には意味不明なロータリーのほか、住宅街の中に何のために作ったのか理解に悩む地下道とか・・子供から大人まで楽しく首を傾げられる暇つぶしロケーションが散見されます。どれも見つけられたら、ラッキーかもしれませんね(笑)

場所は変わりますが、府中街道を北府中駅から南下して最初の信号脇にある高架橋も面白いですね。
自分、あそこを初めてバイクでパスした時には死ぬかと思いました。東芝方面から東へ向かい。40キロほどの速度で件の構造物に突入しましたが、いきなりの下りコーナー。。。お迎えが来るのかと思うほどの冷や汗をかいた次第です。
地図で見ても面白いけれど、間近で見れば脇の階段や出た先の信号待ちの余韻やら、いろいろなフムフムが待っていますし(笑)
僕もどさんこついでに行ってみようかな。

Re: No title

kenbooさま

白菜タンメンがお好きなら、ここは絶対的にオススメです。
僕はこのくらいの距離は自転車なんですけど、駅からも遠くないし、パーキングも問題なく見つかると思います。
ほかにも有名な陳タンメンのお店があったり、要注目エリアかもしれませんよ。

「東園」行かれましたか。
いろいろ興味深いお店ですよね(笑)。

Re: No title

ツキさま

ここから斜めに南下し、東からも斜めに下ってくる道と交わるところが謎的ロータリーになってるんですけど、その周辺はディープな雰囲気のお店が多いです。
そこにはもっと有名な陳タンメンのお店があるんですが、行列ができてたりするので僕にはちょっと厳しいんですね。
「うな瀧」は、常連コンシャスという感じは薄く、今回一緒だったお客さんも落ち着いたシニアの方ばかりでした。
よそ者にも入りやすいお店です。

大人向けお子様ランチ的なメニュー、いいですねー!
大陸、探してみます。
いつも情報ありがとうございます。

No title

東中神って聞いたこと無くて思わずググりました。
立川のちょっと奥って感じですね。

ここも気になりますなぁ・・・。
白菜タンメン、好きなんですよぉ。
ここなら車で近くのコインパーキングに
駐車って感じかな?

ちなみに東園は早速昨日行ってきました!
なかなか興味深いお店ですね。
ご紹介ありがとうございました。

No title

頻繁に前を通るのに、気にすることもなく素通りしてました。こうして向かいの歩道から見ると、緑色のテントのなせる芸か、ひと昔前の交番のようにも。近寄り前から窺えば、うなぎにタンメン。どうにもシュールな構えの中にも、さらに海ガメ(笑)
人参やキクラゲなしのタンメンは初めて見ましたが、白菜の大きさからも潔さを感じて思わず生唾ものです。受け皿に落ちたというスープまで舐めてしまいそうな気がしますよ(苦笑)

この周辺には、こうした正体不明の常連コンシャスなお店が多いような気がします。大家さんの趣味なのか、試験的に色を変えるお店も幾つかあるようだし、江戸街道の中でも読めぬエリアですね。

あと、昭島駅の北口まで行かれたのなら、もう少し頑張ると 大陸 というオススメの中華料理屋がありますよ。オムライスやチャーハンをメインにした大人向け お子様ランチ 的なメニューが豊富なのです。チャーハンについてくるスープもオススメですけどね。(行くなら、午後の休憩時間があるので要注意です)
東京都昭島市美堀町5-1-12
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